日本では、信念を貫く作家は孤立してしまう。
ヨーロッパでは、貫くべき信念を持たない作家は、相手にされない。
学歴や肩書きは、無意味だ。
「だから簡単なんです。ひたすらに、よい作品を創る事だけに集中出来るから。」
ヨーロッパでは、貫くべき信念を持たない作家は、相手にされない。
学歴や肩書きは、無意味だ。
「だから簡単なんです。ひたすらに、よい作品を創る事だけに集中出来るから。」
安藤さんは、1962年香川県生まれ。
1985年渡欧。
紆余曲折を経て、1992年スペインに、居を構えた。
当時の流行に背を向け、古典の研究からやり直した。
「何を創るべきか分からないまま、時は過ぎ、物質的には貧窮を極めました。」
展覧会活動を休止、家具工場で働きながら8年間、独自の表現を探した。
最新のテクノロジーや立体表現を封じ、平面にこだわり、自分だけが出来る表現にこだわった。
2001年、家具工場を辞めて、プロとして作品発表を再開した。
古典の本質を咀嚼した作品は、新鮮な驚きを持って迎えられ数々の現代美術賞を与えられた。
2008年、スペインで最大の美術賞「BMW賞」を受賞した。
ラ・マンチャの小さな村で、制作三昧の質素な生活の記録です。
自分とじっくり向き合いたいと願っている美術家への、ヒントになればと記録しました。