| 展覧会概要 ⽇本スペイン交流 400 周年事業公式⾏事
我が国とスペインは、2010年9⽉の⽇本スペイン⾸脳会談における合意を踏まえ、2013年から2014年にかけて、同年が慶⻑遣欧使節団派遣400周年に当たることから、⽇本側がスペインにおいて「⽇本スペイン交流400周年事業(スペインにおける⽇本年)」(以下交流年)を、スペイン側が⽇本において「⽇本におけるスペイン年」を、それぞれ開催する運びとなりました。 2.目的 交流年においては、⽂化事業に加え、政治、経済、科学技術、観光、教育等の幅広い分野で交流事業を実施することにより、⽇本とスペインとの相互理解の促進と⼆国間関係の新たな展望を拓く契機とすることを目的としています。 展覧会名: 安藤光浩「よっつのなみだ」展 会場: サン・マルコス美術館 Calle de la Trinidad, 7. 45002 Toledo 会期: 2013 年 7 月 4 ⽇ - 31 ⽇ 主催: カハ・カスティーリャ・ラ・マンチャ基⾦ 、トレド市 後援: トレド芸術協会 内容: 2008 年に最も権威ある現代美術賞 (BMW 賞) を、ソフィア・スペイン王妃陛下より授与された⽇本⼈美術家・安藤光浩の回顧展。トレド市⽴サン・マルコス美術館にて、スペイン在住 20 年間の創作から約 30 点の代表作展示。 「よっつのなみだ」と題されたこの展覧会は、画を続ける事が出来なかった時代に⽣きた、多くの先⼈達への想いが籠められています。絵師であった光浩の御祖父は、戦争で病み、戦後30年間⼆度と絵筆をとること無く、⼀⽣を終えられまた。黙って受け容れる曾祖⺟の「静かななみだ」。 光浩は⽇本と欧州での美術家としての形成期、ミニマリズムやコンセプチュアル・アート実践の後、8年間展覧会活動を⽌めて独⾃の表現を模索。そうして2001年から始まり2006年まで続いた絵画シリーズは、皺のよった布の上の「涙滴群」でした。 それらの事を踏まえて制作された四つのシリーズという意味で、タイトル「よっつのなみだ」が選ばれました。創造の世界とは創作者だけが知っている特別な場所。この作家は、⼤きな⼒によって絶たれた先⼈達の仕事を引き継いでいるのでしょう。 カタログ 執筆: ヘスス・コボ (詩⼈) トマス・パレデス (スペイン美術評論家協会会⻑) ホセ・マリン・メディナ (キュレーター、美術評論家) サン・マルコス美術館 トレド中心のカテドラル(大聖堂)とグレコの絵で有名なサント・トメ教会の間に位置する。 13 世紀の初めに生まれた由緒あるサン・マルコス修道院は、30 年前には朽ちて崩れ落ちかけていて、かろうじて骨組みだけ下が残っているような状態でした。 トレドの都市改革プログラムの中で、最も大きな建造物の1つとして、新しい創造性と⾼い価値を有し、市⺠生活のために⽂化活動の実現の中心的役割を担うため、資料館、図書館、展覧会場、市⺠ホールという多目的な会館として修復され 1999 年オープン。 国際的に著名な近・現代美術家の展覧会を中心に展示。 |