フエンラブラダ現代美術館でのTeruhiro Ando展、いよいよ今週開幕。 スルバラン: 雪の中、搬入お疲れ様でした。後は開幕を待つだけですね。 あんどう: どうもありがとうございます。 ス: 今回の作品は全部新作で、ずいぶん前に完成されていましたね。 あ: カタログ製作の期間が必要ですので去年の10月に最後の作品を描き終えていました。 もともと個展の依頼には最低2年間の猶予をもらいます。 1年間の製作期間と、それらの作品を基にデザイナーやキュレーターの方達との話し合いの中で選択したり追加したりして、いわゆる映画の編集みたいな期間とが必要なんですよ。 ス: 編集の期間に当初の予定とは違ったものになっていくという事ですか。 |
あ: そうです。特に今回はカタログにすばらしい文章を執筆して下さった美術評論家の方とアトリエで雑談をしている時に、2年後の個展を考えての新しいシリーズの試作品が数点そこらへんに転がっていまして、急遽2つのシリーズを今回の展覧会に混在させることになったという経緯があります。 ス: なるほど、で、今回の展覧会のテーマは? あ: 20世紀の偉大な芸術家達との対話、特に現代美術家として活動していく上でどうしても避けて通れない二人デュシャンとマレーヴィッチへの解答そこからさらに観客への問いかけという形をとっています。 ス: 確かにカタログの文章を読ませていただくとその辺の事情がよく分かります。 2月18日から4月4日まで開催されています。 |