日本人美術家安藤光浩氏BMW賞受賞 スペイン王妃によって授与される最も権威ある現代絵画賞。毎年、文化界を代表する12人の審査員によって一人選ばれる。授賞式は、マドリードの国立音楽堂にて、各国の大使、外交官、政府要人、各界財団の代表が招かれ、国立オーケストラによるコンサートと同時に執り行われる。欧米人以外として初。 授賞式ビデオ |
本年は、過去最高エントリー数700の中から大賞1点、佳作賞10点入賞、他30点が入選。安藤光浩の作品 「Hornacina II」 が満場一致でグランプリに選ばれた。副賞3万5千ユーロは、現存するヨーロッパの美術賞最高額としても知られている。
BMW賞の素晴らしいところは審査の透明性です。十数名の審査員は作者の情報を与えられず、審査員同士の会話も禁止された中で黙々と最後の一点が決まるまで投票が行われます。この審査方式は、経歴に惑わされることなく正真正銘の最高作を選びたいと主催者が採用しました。コネの入る余地がないので多くの美術家に支持されています。
BMW賞の素晴らしいところは審査の透明性です。十数名の審査員は作者の情報を与えられず、審査員同士の会話も禁止された中で黙々と最後の一点が決まるまで投票が行われます。この審査方式は、経歴に惑わされることなく正真正銘の最高作を選びたいと主催者が採用しました。コネの入る余地がないので多くの美術家に支持されています。
受賞作「Hornacina II」178x140x12cm 混合技法 審査員評「今年の受賞作は、BMW賞の長い歴史の中で、今までのどのジャンルにも属さない画期的な作品が選ばれた。 幾何学、トロンプ・ルイユ、詩的な写実。淡いベージュ色の地の上にレリーフ上の突起物、その上に描かれた逆遠近法。正面から見るといかに も、スルバラン風に描かれた、壺が置かれた飾り棚のように見える。しかし現実には、前後の空間が逆転したレリーフ状の仕掛けがあるため、一瞬にして今まで見ていた空間 が現実味を帯びて、動き出す。 何もない空間が主役となるパラドックス。 それだけに止まらず、必要最小限の物のみでの表現は、詩的で、澄み切った内面に沁みこむ、ある種のノスタルジーを感じさせる事にまで成功している。 インド2世紀の僧龍樹の空理論は、日本で育った安藤にとっては身近なものだろう。 そしてラ・マンチャ地方に住む彼は、スルバランとサンチェス・コタンの静物画のミステリーを研究した後が窺える。 まさにどんなカテゴリーにも納まりきらない類稀な美術家である。」 |
2008年第23回BMW絵画賞
受賞式: 11月17日 国立音楽堂 (ソフィア王妃よりメダル授与)
展覧会オープニング: 11月27日 マドリード文化センター(マドリード市長ガリャルドン氏により授賞式)
インフォメーション原文先
BMW公式サイト
インフォルマティボス・ニュース紙
受賞式: 11月17日 国立音楽堂 (ソフィア王妃よりメダル授与)
展覧会オープニング: 11月27日 マドリード文化センター(マドリード市長ガリャルドン氏により授賞式)
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BMW公式サイト
インフォルマティボス・ニュース紙